KINOTTOのコットンが糸になるまでの話

5月も中旬を過ぎ、薄着でも過ごしやすい爽やかな季節になってきましたね。
日中外出していると、汗をかくような日差しを感じる日もあり、気楽に洗濯ができて肌触りの良いコットン素材のアイテムは、これから夏にかけて手放せないなぁ〜とあらためて感じる今日この頃です。

今回は、そんなこれからの日常に欠かせない「コットン(綿)」という素材に、より親しみを持っていただければと思い、一般にはあまり知られていない(と思われる)コットンまめ知識「コットン(綿)が原料から糸になる過程のお話」を書かせていただこうかなと思います。

こちらは、KINOTTOで使用しているコットン(原料の綿)です。
綿

ふわふわとしていて、この状態でもとても肌触りが良く色もきれいな原料です。

綿花畑で育てられた綿花は、花が咲き実がはじけた後このふわふわした部分のみ摘まれて紡績工場(ぼうせきこうじょう)にやってきます。
紡績工場とは原料を加工して糸にする工場のことです。

まず、原料の綿はきれいに異物(綿ではないもの)を取り除かれます。
その後カーディングと呼ばれる行程で、さらに奇麗に異物を取り除きながら繊維の方向を揃えられます。(綿の原料のふわふわしたものは一本一本の繊維の集合でできています。)
カーディングは「絡まった髪の毛を櫛でとかしていくような行程」というと身近な感じがしますね。

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写真奥がカーディングを終えた綿の繊維の束です。塵がなく繊維の方向が揃った状態になっています。
触ってみると、さらさらとして気持ちがいいです。
KINOTTOでは、このカーディングの後さらに短い繊維を取り除き、より長くてきれいな繊維を選別するコーミングをしています。
そうすることで、より均一できれいな綿の束になります。
コーミングは「奇麗に揃った髪をさらにブラッシングすることで艶を出す感じ」に似ていますね。(厳密にはちょっと違いますが)

ちなみにコーミング(combing)という言葉は、髪を櫛でとかすという意味でもあります。

その後、それらの均一で光沢のある綿の繊維の束をさらにいくつか束にして重ねたり引き延ばしたりを繰り返し、より光沢のあるスライバー(写真手前)という状態にします。
スライバーはとても肌触りが良く、さらさらでふわりとしています。
スライバーは糸の赤ちゃんという感じでしょうか。

このスライバーを引き延ばし、様々な撚りをかける(ねじる)事によって色々な表情を持った糸をつくる事が出来ます。
糸

いかがでしたでしょうか?
私自身この行程を初めて目にした時は、人前に出る前の原料の綿の身支度の丹念さにとても驚き、糸になる前の時点での様々な努力があるからこそ素晴らしい生地をつくることができるのだなぁと感激した記憶があります。

ちょっとマニアックな話になってしましましたが、もしご興味のある方はKINOTTOの道具たちをそんな角度(目に見えない裏側の物語)からも楽しんでみてくださいね。

商品

そんなことはさておき、やはり着たり使ったり実際に自分で感じる事が出来るのが道具の魅力!
これからの季節、ぜひどんどん洗ってお楽しみくださいませ。